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グラン・トリノ [映画 *か]


グラン・トリノ [DVD]
「グラン・トリノ」、観ました。

妻に先立たれたウォルトは、その頑固で偏屈な気質のため、長年息子家族とも距離を置いて暮らしてきた。
独り住まいの彼を心配して訪ねる神父にも、取り付く島を与えない。
ある夜、ガレージの物音に気付き、銃を構えて犯人の前に立つウォルト。
そこには彼が手塩に掛けた愛車、グラン・トリノがあった。
車を盗もうとしたのは、隣に住むアジア系移民のタオ。
それをきっかけに、ウォルトとタオ一家との交流が始まる。

とにかくウォルトは頑固者で、偏見と差別意識を持ち、そしてそれを口に出す事をはばからない気難しい老人。
そのせいで息子二人もその嫁も、おまけに孫にまで疎まれる存在。
派手な格好をして、彼に眉根を寄せられる中学生の反発はまだしも、小学生くらいの孫にまで恐れられている。
ウォルトの気質もあるだろうけど、きっと両親から悪口を聞いて育ってきたんでしょう。
子供ってそういう所は敏感に感じて、親と一緒の感覚を持ってしまったりする。
それ程、ウォルトと息子達の溝は深く、長きに渡ってしまっていると言うことなのかも。

舞台となるのは移民が段々に増えて来て、色んな人種が肩を並べて住む街。
ウォルトの近所は、タオの一家をはじめアジア系のモン族の人たちが多く移り住み、白人はあまり居なくなってしまったようです。
それでもウォルトは住み慣れた家を頑として動かない。
悪態をつきながら自分の生活圏を守ります。
街では若者たちが好き勝手をやり、人種間の喧嘩も耐えない。
そんな中、タオの従兄弟の不良グループが真面目なタオを引き入れようとします。
ウォルトのグラン・トリノを盗ませようとしたのも、実はこの不良たち。

初めはタオ一家を疎んでいたウォルトですが、タオの姉・スーを助けた事から、徐々に距離を縮めていきます。
そして少し頼りないタオに、同じ男として気合を入れようとします。
それは過去、息子たちとは築く事の出来なかった信頼関係。
人生の終盤で、彼はやっとそれを手にすることが出来た。
過去の体験から心に虚しさを抱えていたウォルトは、少しずつ変わっていくのです。
そんな折、不良グループとの諍いが起こってしまう・・・。

クリント・イーストウッドが4年ぶりに主演を務めた自身による監督作。
時にユーモラスに、時に緊張感を張り詰めさせながら、一人の男の生き様を描きます。
自分のとった行動で、火種に油を注ぐ結果になってしまったウォルトの、決着の付け方とは?
ハッピー・エンドとは言いがたいラストなのに、決して後味の悪くない余韻が残る。
そんな監督特有の持ち味は、今回も健在です。

GRAN TORINO  (2008)
 監督 クリント・イーストウッド
 クリント・イーストウッド ビー・ヴァン アーニー・ハー
 クリストファー・カーリー ジョン・キャロル・リンチ
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non_0101

こんばんは。
さすがはイーストウッド監督でしたね。
ずっと余韻に浸っていたくなる作品でした~
頑なだった主人公が美味しい食べ物で懐柔されていく様子は
ちょっと可笑しかったです。
人ってそういうものよね~と思いながら観ていました(^^ゞ
by non_0101 (2009-04-29 01:20) 

てくてく

xml_xslさん。
こんにちは^^
いつもnice!をありがとうございます。

U3さん。
こんにちは^^
いつもnice!をありがとうございます。

nonさん。
こんにちは^^
モン族の女性の押しの強さ(?)に負けちゃう所も
可愛かったですよね~。
ホントにさすがイーストウッド監督。
円熟とはこういう事を言うんだろうな、と思います。
nice!&コメント、ありがとうございます。

takemoviesさん。
こんにちは^^
いつもnice!をありがとうございます。

COROさん。
こんにちは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2009-04-30 13:15) 

コッスン

こういう頑固ジジイって日本にもいっぱいいますよね。
つい、敬遠しがちだけど
案外、心を割って付き合えばいい人なんだと思います。
私は、そういうのニガテじゃないです。
逆に、そういう人に魅力を感じます。(笑)
ウォルトの途中の行動は
明らかに報復されるだろうと推測できたのに
そこまで冷静だったらよかったのにね。
見終わっても、あの理不尽さをどうすれば良かったのか
考えさせられてでもどうすればいいのかわからなかったです。
今後のタオの生き方次第ですね。

by コッスン (2009-04-30 15:45) 

てくてく

コッスンさん。
こんばんは^^
あの口汚い言葉の数々も
ウォルトにとっては挨拶代わり?
散髪屋や工事現場のおじさんも
どっちこっちない位、口が悪かったですよね^^
きっとキチンと付き合えば、
向こうもキチンと返してくれる、
頑固だけど律儀な爺さんって感じでしたね。
監督の作品はいつも最後に考えちゃいますよね。
コッスンさんの言うとおり、タオとそしてスーも
ちゃんと生きて行ってほしいです^^
nice!&コメント、ありがとうございます。

エイジさん。
こんばんは^^
いつもnice!をありがとうございます。
by てくてく (2009-05-01 01:05) 

てくてく

かつらさん。
はじめまして、こんばんは^^
nice!をありがとうございます。
by てくてく (2009-05-03 00:53) 

hash

こんばんは。
俳優イーストウッドの集大成といった感じのキャラクターでしたが、予想以上に笑えて、楽しめました。
>後味の悪くない余韻
「チェンジリング」に続いて、いいものを観させて頂きました。
by hash (2009-05-03 01:06) 

てくてく

hashさん。
こんばんは^^
ウォルトが可愛いところもあって、笑えました。
モン族の女性の押しに負けちゃったり、
美味しいものにつられたり^^
それにしても監督のパワーには驚かされる。
これからも楽しみにしてます!
by てくてく (2009-05-03 01:41) 

てぷこだん

この映画は、いま一番観てみたい映画のひとつです!
イースト・ウッド作品の中でも高評価らしい?ので注目してました。
あいかわらず、渋いですよね~!?
by てぷこだん (2009-05-03 10:10) 

okayu

これ、気になってたんです。
テレビのCM見ても、どんな話なのか全くわからず^_^;
ラストが気になります…。
by okayu (2009-05-03 10:28) 

きさ

とても良い映画だと思いました。
イーストウッドが偏屈な老人を演じていますが、やはりかっこいいです。
個人的には「チェンジリング」よりこちらの方が好きかな。

by きさ (2009-05-04 09:49) 

てくてく

てぷこだんさん。
こんにちは^^
アメリカではイーストウッド監督作の中で
一番の興行収入を記録したみたいですよ^^
相変わらず渋いです!ほんとにステキですよ~。
nice!&コメント、ありがとうございます。

okayuさん。
こんにちは^^
CMで流れてる音楽もいいですよね~。
優しく響く音色です。
映画のオープニングでもあの曲が流れるのですが、
のっけからジーンと来てしまいました^^
nice!&コメント、ありがとうございます。

きささん。
はじめまして、こんにちは^^
頑固で偏屈な中にも優しさが感じられて、
人間的に魅力のある人物を演じていたと思います。
「チェンジリング」でも圧倒されましたが、
私も優しさが感じられるこの作品の方が好きかもです^^
nice!&コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2009-05-08 12:35) 

きさ

この映画、とにかく冒頭はこれでもか、というほど主人公の老いと偏屈さが強調されてますね。
血管の浮き具合とか老人特有のちょっと前かがみな姿勢とか。
その老人像が映画が進むに従って魅力的に見えてくるあたりがさすがです。
自然なユーモアも魅力的ですね。

by きさ (2009-05-09 07:48) 

虹子

てくてくさん、観てきました。
見終わってみると意外に正攻法な映画でしたが、
鑑賞中はぐっとひきこまれてしまうあたり、さすがですね~。
どなたかも書いておられますが、
あのやり方では報復は間違いなかったのに・・・・。
そこに変化したウォルトの隙があったのだとしたら
ちょっと切ないですね。
でもそこが映画になるのだけど・・・。
by 虹子 (2009-05-10 22:37) 

てくてく

きささん。
こんにちは^^
逆にウォルトのような人物が、
付き合えば腹を割って話せるのかもしれません。
ストーリーが進むにつれ愛着が湧いてきたように思います。
再びのコメント、ありがとうございます。

Morimoさん。
こんにちは^^
いつもnice!をありがとうございます。

虹子さん。
こんにちは^^
ご覧になりましたか~?
真面目で丁寧なつくりの映画でしたね。
アメリカ社会の中で、銃って切っても切れないのかな?
あれを振りかざすと絶対的に有利ですものね。
目には目を、歯には歯を、それでは報復の連鎖は断ち切れません。
それを断ち切ろうとしたウォルトの決断ですが、
やっぱりやり切れなさも残りますね。
nice!&コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2009-05-11 12:43) 

coco030705

こんばんは!おひさしぶりです。
クリント・イーストウッドの会心作ですね。

>ハッピー・エンドとは言いがたいラストなのに、
決して後味の悪くない余韻が残る。

ほんとにおっしゃるとおりです。いい映画でした。
あのグラン・トリノに乗ってみたいなあと思いました。

by coco030705 (2009-06-02 22:51) 

てくてく

ココさん。
こんにちは^^
お久しぶりです~♪
イーストウッド最後の主演作、と言われているようですが、
是非また、出て欲しいと思いました。

車のことはよく分からないのですが、グラン・トリノ。
とてもカッコよかったですよね^^ピカピカだったし。
nice!&コメント、ありがとうございます。
by てくてく (2009-06-03 12:44) 

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